【映画の感想】機内で「実写版 アラジン」

旅の合間




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ウズベキスタンに行った際に、機内で「実写版 アラジン」を観たのでその感想。
物語って、ストーリーを変えずにこんなにアップデート出来るんだ!と、感動。とても説得力のある物語と、観ごたえ抜群のミュージカルシーン、美しく魅力的な街並みや景色…映画館に行けばよかったと思う映画でした。

以下、ネタばれ含みます。まぁ、みなさんご存知の物語かと思いますが。

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アラジンがものすっごく良い男になっていた。あれは惚れるわ。
アラジンの家族のエピソードや町の人たちから蔑まれる様子が加わったことで、アラジンの「盗み」に観客も寛容にならざるを得ない。その上で、「盗むものと盗まないものがある」事を強調しているのがずるいし、より貧しい子供に分け与えるシーンが入るのもにくい。
厳しい環境で生きる為に盗む事もあるけれど、美しい心は決して失っていない。まさに「ダイヤモンドの原石」だった。良い男過ぎる。

ジャスミンはもともとディズニープリンセスの中では自立心ある女性だと思うのだけど、自分の出来ること・やりたい事がより明確になっている印象だった。王子の求婚を撥ね退けるのも、あくまで「国民を思って」のこと。新しく加わったソロの歌も、力強くてこのジャスミンにぴったり合っていた。

アラジン、ジャスミン共により魅力的なキャラクターとなったことで、2人の「恋物語」としての説得力がとても増していたと思う。お互い、相手の賢さや優しさなど、内面をきちんと見ているんだよね。
アラジンは「美しいプリンセス」に惚れたのではないし、ジャスミンは「周りにいないタイプの男」に引っかかったのではない。一緒に過ごした時間は長くないけれど、惹かれあう過程がきちんと分かるお話だった。

このお話、特に舞台版なんかではジーニーが主役という印象なんだけど、実写映画版ではアラジンとジャスミンの恋と成長の物語であって、主役は2人という印象だった。
ジーニーは「魔人」というよりは人格を持った一人の登場人物になっていて、その割にはアラジンとジーニーの友情が育まれる過程が私にはいまいちピンとこなかったかな…。いつの間にそんな仲になった?って。

ジャスミンの侍女ダリアが加わったことで、ジャスミンの人間性がより濃く伝わる構成になっていたと思う。
原作が名作の場合、後から加えた要素って蛇足感あったりもするけど(美女と野獣のベルのお母さんのエピソードとか…)、この作品ではそういう部分は全く感じられなかったな。かといって原作まんまってわけでもない、まさに素晴らしいアップデートだった。

ミュージカルシーンは豪華で観ごたえあったし、街並みやお城の映像もとても美しくて、映画館に行けばよかったとちょっと後悔しました。素晴らしい映画だったと思う。

最近ディズニーは続編とか実写化とかが多くて「ネタ切れなの?」と思わない事も無いのだけど(笑)リトルマーメイドなんかもどう作ってくるのか楽しみになってきたな。

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