【週末旅】週末博多食い倒れ

プチ旅

用があって福岡に行った。遊びに行ったわけではなかったけれど。理由はどうあれ、行くからには美味しいものを食べなくては、と、1泊2日でひたすら食べてきた記録。

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一日目 うどん、ラーメン、海鮮…博多名物食べつくし

初めての場所はワクワクする。福岡には何度も来ているけれど、北九州空港は初めて。
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急遽行くことが決まったため、福岡空港行きのフライトが高くて取れなかった。新幹線も選択肢には挙がったけれど、未踏の北九州空港に行ってみたい気持ちが勝った。ま、特に何も無い空港だったけれど(笑)

旅の1食目は、空弁だった。
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「つきじ丸武」の親子サンド。お寿司屋さんにあるような甘い卵焼きのサンドイッチと、チキンカツのサンドイッチ。軽めで朝食にはちょうど良い。
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フワフワの食パンと、ジュワッと甘い卵焼きの組み合わせは優しい味。チキンカツも脂っこすぎず、とは言えボリュームたっぷりで美味しかった。

北九州空港から、目的地の福間に向かう。途中、東筑軒のかしわめしで有名な折尾を通るけれど、ここは素通り。いつか本店に行ってみたい気もする。

福間で用事を済ませ、早めの昼食。
東筑軒 福間うどん店 (福間/うどん)
折尾は素通りしたけれど、東筑軒はしっかりいただく。
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クタクタでコシのない博多うどんに、かしわ肉がたっぷり。そして、鶏出汁で炊き込んだかしわおにぎり。ちなみに「かしわ」は、このあたりの方言で鶏の事らしい。
ちゅるちゅるクニクニのうどんの食感が心地良い。甘いかしわ肉と柔らかい麺の組み合わせが良いし、かしわ肉の旨味の出たおつゆと、かしわおにぎりの組み合わせは最高。
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この辺りの駅によくある立ち食いうどん屋。麺は冷凍麺だけど、安くて早いので、部活帰りの学生や地元のおじさんと思われる人で常に賑わっていた。

博多に向かい、気になっていたラーメン屋さんを目指す。なかなかの豚骨臭と噂のお店だったので、期待が高まる。全く臭わない豚骨ラーメンは、私的にはちょっと物足りない。
博多一双 博多駅東本店 (博多/ラーメン)
ところが、店は想像以上の大行列だった。土曜の昼時に人気店に来れば、当たり前か。

ここは一先ず諦めて、たまたま近くで見つけたラーメン屋に入った。
めんくいや 博多駅東店 (博多/ラーメン)
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店に入ってもほとんど豚骨臭は無く、これはイマイチかなーとちょっとがっかり。スープを一口飲むと、味付けはあっさりしつつ脂が強い。麺を啜ると、ほんのり獣臭さが鼻の奥に抜ける。求めていた味では無いけれど、まぁ悪くは無いかな。
この店の売りらしい焼豚は、香ばしくて脂もトロトロで、なかなか美味しかった。つまみとしても提供しているみたいで、これをつまみに飲むのは魅力的。

お腹も膨れたので、夕方までしばし休憩。どうにかお腹に空き容量を確保して向かったのは、以前行って気に入った海鮮居酒屋。
勝手に17時頃には開くだろうと思って向かったけれど、18時からだった。あと1時間もある。

軽く時間つぶしに、と、近くにあった焼鳥屋へ入る。
浜小路 (呉服町/焼鳥)
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カウンターに座ると目の前にドンッとキャベツが置かれて、博多の焼鳥屋なんだとテンションが上がる。博多の焼き鳥屋、初めて来た。
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ビールと、サガリ、豚バラ、若鳥、レバー、オクラ巻きの串焼きセットを注文。焼鳥と言いつつ、鶏じゃないものが多い。
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地元の常連さんが入ってきて、大将と親しげに喋っていた。地元で愛されるお店らしい。が、こちらはやや疎外感が無くもない。
連れとダラダラ飲んでいると、テンポよく串焼きが出てくる。どれも火加減・塩加減が絶妙で、かなりレベルが高い。特にこちらでは定番の豚バラは、ジューシーながら程良く脂が落ちていてしつこくない。美味しい!

焼物数本+ビールでサクッと出るはずが、美味しくてお酒が進む。関東ではなかなかレアな焼酎に惹かれて、2杯目は森伊蔵。かなり濃厚な芋の香りで、「ザ・芋焼酎」。それでいて嫌味がなくて飲みやすい。美味しい。
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相変わらず、こっちのロックの量には一瞬驚く。
豚バラと並んでこちらでは定番と噂の鶏皮を追加。
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しっかり脂を落としてパリッと焼き上がった鶏皮は絶品。余計な油は無いけれど、ジューシー。最高の酒の肴。

日本語のわからないらしい外国のお客さんが一人で入ってきて、近くのカウンター席に座った。困っているようなら助け船を出そうかと様子を伺っていると、英語メニューがある様子。結構観光客も来るお店の様。
フランスから来たらしく、2週間で九州を回るとの事。この会話をきっかけに、他の常連客とも会話が弾み出す。
「博多の人間はね、意外とラーメン食べないんだよ。うどんだよ。」「おれは結構ウエストが好きだよ。有名な牧のうどんも美味しい。あそこは、本当に麺が減らないんだよ。」「どこに用があってきたの?宗像!宗像なら英ちゃんうどんだよね~あそこは旨い。」
子供のころ親に連れられてよく行っていた英ちゃんうどんの名を聞いて、嬉しくなる。そうか、結構有名なんだな。初めはちょっと愛想が無いように感じられたお店の大将も、いつの間にか会話に入っていた。

そうこうしている間に18時過ぎ。あまり長居すると根が生えてしまうので、お暇する事に。急遽入ったお店だったけれど、良いお店だった。
次の目的地、というか、もともとの目的地へ向かう。以前一度お邪魔してとても気に入った「一刻堂」。
博多一刻堂 (中洲川端/魚介料理・海鮮料理)

お刺身メニューが魅力的すぎて選ぶのが難しかったけれど、まずはイカとアナゴをオーダー。呼子直送のイカは外せない。アナゴのお刺身は、初めてかもしれない。
お酒は、まずは以前飲んで気に入った山椒クラフトジン。

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動画でお見せできないのが残念なくらい、めちゃめちゃよく動くイカが登場。かなり小ぶりだけれど、色々食べたいのでむしろちょうど良い。
この透明感、コリッとした食感、一度食べたら病み付きになる。ゲソとえんぺらは、お刺身を食べた後で天ぷらにしていただいた。唐揚げとか焼きとか、好みに合わせて作ってくれる。いつか呼子に行ってみたい。

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アナゴはフグのような薄造りで出てきた。一見淡白だけれど、繊細で上品な甘みがある。食感はしっかりとしていて身が締まっているので、薄造りがちょうど良い。脂が乗っているのでポン酢でも美味しいし、わさび醤油でも甘みが引き立って美味しい。

佐賀の日本酒をオーダー。連れが頼んだので、銘柄をメモし忘れてしまった。アナゴの繊細な美味しさには、絶対に日本酒が合うと思った。
さらにお刺身を追加。クエとサバをお願いした。クエは炙りと刺身で迷っていたら、「半々にしましょうか?」とご提案いただいたので即答で「お願いします!」と。色々と気の利くお店だ。

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クエはとにかく味が濃い。白身とは思えない濃厚さで、飲み込んだ後もネットリとした甘さが口に残る。絡みつくと言う方がぴったりかも。飲み込んだ後の余韻が幸せ過ぎて、しばらくお酒も口に入れられない(笑)炙りも刺身も美味しかったけれど、刺身の方が濃厚な甘さを感じられて好みだったかな。
サバは季節なだけあって、かなり肉厚で脂が乗っていた。サバは刺身でも締めても、調理しても美味しくて大好き。お刺身でも食べられる脂の乗ったサバを軽ーく締めて食べるのが一番好きだけど、刺身ももちろん美味しい。ただ、初めましてのクエ刺しが濃過ぎて、やや霞んでしまった。

お刺身三昧して美味しいお酒も飲んで大満足(お酒はもう一本追加した)。他にも美味しそうな料理が多すぎて、次に博多に行く機会があったらまた訪れたい。

お腹はいっぱいだけど時間は早いし、ちょっと物足りない…って思いながら中洲をふらふら歩いていると、昼間諦めたラーメン屋を発見。せっかくなので食べていきましょう。
博多一双 中洲店 (中洲川端/ラーメン)

数組並んでいたけれど、すぐに案内された。店の入り口付近に排気口があるようで、豚骨臭が漂ってくる。期待大。ただ、店内に入るとそれ程臭わなかった。
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普通のラーメン。博多にしてはやや高めかな。スープがちょっと泡立ってるのが特徴らしいけど、割とオーソドックスというか、凄く普通。たしかに美味しい。美味しいけど、大行列になってる意味はイマイチわからない。一蘭や一風堂しか食べた事ない人は、「豚骨臭い!」って思うかも。逆に、久留米ラーメンとか食べつけてたら物足りないと思う。その辺のバランスが絶妙で、万人ウケする味なのかもしれない。
初博多の友人を案内するなら、連れていきたいお店かも。案内するほど博多詳しくないけれど(笑)

ともあれ、美味しいラーメンに満足。お腹はいっぱいだけど、一口餃子が食べたいねーとふらふら。有名店に立ち寄ってみるも、満席。
鉄なべ 中洲本店 (天神南/餃子)
ちょっと歩いていたら、たまたま見つけたお店に入る。
博多一口餃子 たけとら (天神南/居酒屋)

一口餃子を1皿だけ注文。お金落とさない客で大変申し訳ない。お腹いっぱいだったもので。店内はかなり賑わっている。朝まで営業してるらしい。
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このサイズ感、飲みながらつまむには凄く良い。味は普通の印象だったけれど、あれだけお腹いっぱいでも食べられたんだから、美味しい餃子だったんじゃないかな。

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中洲の屋台街を通ってみた。中洲の屋台で食べたことはないけれど、メニューを見た限り高い。店舗より高い屋台はちょっとなぁー。韓国語表記も多く、完全に観光客向け屋台の様。いや、わかってはいたけど。
今日のところはここまで。もう何も入りません!

二日目 うどん、うどん、かしわ飯…懐かしの味堪能

翌朝、連れと合流前に「麺が減らない」と有名な「牧のうどん」に行ってみる。
牧のうどん 博多バスターミナル店 (祇園/うどん)
開店前から人だかりだったけれど、一番乗りで入店。肉うどんをオーダー。(食券式)
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ぱっと見、見た目は普通。ネギはテーブルに用意してあって、自分で入れる方式。
麺を一口食べて、びっくり。これは新食感!モッチモッチで、ふわっふわ。何これ…!
普通より太めの麺で、噛んでてなんだか気持ちの良い食感。初めて食べる感触の麺を夢中で味わっていると、途中で気がつく。丼の中身、全然減ってない…。

ふわふわの麺が汁をどんどん吸収して、増える増える。ゆっくり食べたら永遠に食べ終わらないかも(笑)
ただでさえ食べるのが遅いので、こりゃ終わらないぞ、と思って肉の上にうどんを乗せ、大急ぎで食べた(笑)

ちなみに、お出汁の味もしっかりしているけど肉の味付けがかなり甘く、汁全体がすごく甘くなっていた。いかにも博多っぽい。
麺に吸われて汁が無くなった時用に、追加のお出汁もテーブルに用意されてるよ。
ちなみに途中で出汁追加せず、ほとんど汁は飲まずに大急ぎでおうどん食べたけど、残りの汁は半分くらいに減ってました(笑)

お腹が満たされたところで再び用のある福間に向かう。
で、お昼は昨日話題に上がってから無性に食べたかった宗方の名店。
英ちゃんうどん 村山田店 (東郷/うどん)

子供の頃に親に連れられて来ていたので、大人になってから来たのは初めて。手打ちの麺を切っているところがガラス張りになっていて、子供の頃はよく張り付いて見てたな…。懐かしい。
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ここでビールを飲む日が来ようとは…。
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頼んだのはおつまみに丸天(こっちではさつまあげのことを丸天とか天ぷらとか呼ぶ)、肉うどん、おいなりさん、かしわ飯。

私にとっての「うどん」はこの味。母は東京の人間だし、私自身の生まれ育ちは関東だけど、何故かうどんはこの味。クニっとした食感も大好き。本場で食べたことはないんだけど、讃岐うどんより博多うどんが好き。宗方は博多じゃないけど(笑)
お出汁がしっかりしつつも濃過ぎなくて、お肉も甘いけど甘過ぎなくて、ちょうど良いんだよね。

お腹いっぱいで博多に戻る。本当は帰る前にラーメン一杯くらい食べたいところだけど、もう入りそうにない。帰路のお供に駅弁を買って、新幹線で帰りましょう。時間はかかるけれど、のんびり電車の旅も結構好き。船とか電車とか、移動に無駄に時間かけるの好きなんだよね。
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お供は東筑軒のかしわ飯。やっぱり美味しい。お肉の味付けが良いんだよ。甘くてご飯が進む味。
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そんなこんなで、博多1泊2日食い倒れはおしまい。また行きたいなぁ。

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